SEMINAR

新元素合成への挑戦 ~周期表に足あとを残せるか~

講演日:2016.06.16 (Thu)

講演者

有友 嘉浩 氏 (近畿大学理工学部電気電子工学科)

講演内容

新元素である113番元素は、日本の理化学研究所のチームが合成に成功し、遂に2015年の暮れ、命名権を獲得した。現在114個ある周期表の元素に、新たに初めて日本に由来する名を持つ元素が加わることになり、そしてその名は未来永劫、人類によって使用されることになる。原子番号が100番以上である「超重元素」は、加速器という巨大な実験施設を使って合成されるが、多くの困難に直面しては、一つ一つ乗り越え、時代とともに一歩一歩進んで来た。セミナーでは新元素の生成確率を理論計算によって評価する手法(散逸揺動理論に基づく動力学模型、ランジュバン方程式)を紹介し、またこれから目指す未知の元素、すなわち人類未踏の第8周期元素である119番元素到達可能性について議論したい。

学際研究対応です。

開始時間及び場所

場所:31 号館 505 号室
日時:6月16日(木) 3 限