SEMINAR

Testing ΛCDM model with weak gravitational lensing

講演日:2016.05.23 (Mon)

講演者

樋口 祐一 氏 (Institute of Astronomy and Astrophysics Academia Sinica)

講演内容

暗黒物質と暗黒エネルギーを仮定したΛCDMモデルは様々な観測事実を再現し、宇宙論の標準モデルとして宇宙論の中で広く受け入れられている。様々な観測から暗黒エネルギーは宇宙のおよそ70%を占めていることがわかっており、宇宙の加速膨張の要因であると考えられている。しかし、この暗黒エネルギーが宇宙に占める割合が数%の精度で決定されている一方で「暗黒エネルギーの正体は何であるのか」という問題は依然と解決されていない。一方、ΛCDMモデルとは別の視点から観測事実を再現しようとする試みが存在する。f(R) gravityは重力理論を修正することで観測事実の再現を試みるモデルであり、現在活発な議論がなされている。本セミナーでは現在進行中のHyper Suprime-Camによる観測と重力レンズ効果を組み合わせた際のf(R) gravityへの制限可能性についてシミュレーションを用いて検証した結果について紹介する。

開始時間及び場所

開始時間:11:00-
場所:31号館3階物理資料室