SEMINAR

Submillimeter-wave observations of gravitationally-lensed distant galaxies

講演日:2016.02.17 (Wed)

講演者

田村 陽一氏(東京大学)

講演内容

サブミリ波による初の深宇宙探査から二十年、この間の観測技術の飛躍的な進歩に伴い、サブミリ波でしか見えない銀河の発見が相次いだ。これらはサブミリ波銀河 (submillimeter galaxies)と呼ばれ、高赤方偏移の宇宙でもっとも激しく星を生み出す大質量の銀河種族と信じられるようになった。なかでも、重力レンズ効果をうけたサブミリ波銀河は、遠方宇宙で成長する若い銀河の内部構造を観察することを可能にするばかりでなく、重力レンズ効果を引き起こす手前の銀河の質量分布を推定するうえでも有用である。本セミナーでは、こうした研究を可能にするサブミリ波観測技術を紹介し、サブミリ波銀河の一般的な観測的性質や、重力レンズ効果をはじめとした銀河進化研究や観測的宇宙論への応用に言及する。

開始時間及び場所

開始時間:2月17日(水) 14:00-
場所: 31号館501号室