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アルマ望遠鏡でブラックホールジェットと星間ガスの衝突を観測 〜銀河の巨大ガス流出のメカニズム解明へ新たな一歩〜

2020.03.27

  • 研究

近畿大学理工学部理学科物理学コース教授 井上開輝らの研究チームは、チリ共和国に設置された世界最高の性能を誇る巨大電波干渉計「アルマ望遠鏡」による観測で、地球から110億光年離れた銀河の中心にある超巨大ブラックホールから噴き出す超高速のガス流(ジェット)によって、銀河中の星間ガス雲が激しく揺さぶられる様子を、これまでにない高解像度で撮影することに成功しました。銀河の進化の初期段階においても、ジェットが銀河内のガスに大きな影響を与えていることが示されたことは、銀河の進化の過程を解明するための重要な一歩といえます。

20200327_Inoue_lensedjet_continuum-CO6.jpg  重力レンズクエーサーMG J0414+0534の再構築画像 
クレジット: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), K. T. Inoue et al.

本件に関する論文が、令和2年(2020年)3月27日(金)、アメリカの天体物理学専門誌「The Astrophysical Journal Letters」(インパクトファクター 8.374,2019)に掲載されました。

詳しくは本学ニュースリリースをご参照ください。また国立天文台アルマ望遠鏡HPアルマ観測所本サイトでも紹介されています。

追記: 2020年4月12日(日)にNHKニュース(関西)で放送されました。また、世界中の様々なニュースサイトでも紹介されています。ScienceDaily(アメリカ)TechNews(台湾)Astronomy.de(ドイツ)FUTURA SCIENCES(フランス)Urania(ポーランド)SYFY WIRE(アメリカ)