NEWS

フラストレートした量子磁性体の量子シミュレーション方法を提唱 -負の絶対温度をもつ気体の有効利用-

2020.03.20

  • 研究

青山学院大学理工学部(神奈川県相模原市)物理・数理学科山本 大輔助教、近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)理学科物理学コース段下 一平准教授、理化学研究所創発物性科学研究センター(埼玉県和光市)福原 武ユニットリーダーは、この負温度の原子気体が、物性物理学における難題である「量子磁性体におけるフラストレーションの効果」を解明するためのシミュレータとして機能することを示しました。この成果は、「負の絶対温度」という基礎物理学的な概念が、量子デバイスにおける技術要素として大きな応用の可能性を持っていることを示唆します。
本件に関する論文は2020年3月20日にNature Researchの発行する学術雑誌"Communications Physics"に掲載されました。

追記:2020年4月10日、本成果が科学新聞に掲載されました。