軸方向では、電界は常に
方向を向いている。電荷の運動に伴う電流は
軸方向に流れるから、磁場は
軸の周りにできる。もし、電磁波が
軸方
向に伝搬すると仮定すれば、その進行方向と電界の向きが一致することになり、
電磁波の条件を満たさない。従って、
軸方向に電磁波は伝搬しない。
一方、軸方向に進む電磁波を仮定した場合、電界の向きは
軸方向、磁場の
向きは
方向、そして仮定により、電磁波の進行方向は
軸であるので、電磁
波の存在条件を満たしている。よって、電磁波は
軸方向に伝搬することがで
きる。なお、対称性により、
軸方向に垂直な方向には一様に電磁波は伝搬す
る。
電磁波はエネルギーを荷電粒子から無限遠に運ぶので、荷電粒子の運動を継続す るためにはエネルギーの供給が必要である。あるいは、荷電粒子に外力を与えて 運動させないと、その運動はいつか止まってしまう。では、原子の中の電子の運 動はどうだろうか?この疑問が量子力学を生んだ。