: 光速
: マクスウェルの方程式と電磁波
: 問題3.3.4
目次
微分形のマクスウェルの方程式の3番目の式3.26cより、
磁場が変化すると電場が発生する。この発生した電場が
さらに時間変化すると、今度は同じく4番目の式3.26dより
磁場が発生する。するとまた、電場が発生し、....と
空間中を伝わる波=「電磁波」が生じる。
電荷も電流もない真空中を伝わる波を考える。これらの条件を
数式で表すと、
、
、
、そして
である。よって、マクスウェルの方程式は
電界
と磁場
だけで表せ、
となる。ここで
方向に伝わる平面波を考えると、すべての量は
と
だけの関数であるから、マクスウェルの方程式は
となる。ただし、
と略記
している。
、
より、
は
にも
にも
よらない定数である。ここでは静電場は考慮していないので、
と
結論づけることができる。同様にして
が結論できるので、電磁波は
「横波」であることがわかる。
ここで、
の方向を
方向にとると、定義より
である。
この
と上記の方程式を合わせて、
が得られる。すなわち、
となり
は
成分だけを持つ。
結局、マクスウェルの方程式は以下のにように簡略できる。
最初の2式は横波であることを示し、第3,4式は波に伴う電界と磁場の変動方向が
直交していることを表している。
最後の2つの方程式より、
同様に、
となるが、これらは早さが
の波動方程式
である。
すなわち、マクスウェルの方程式より
となる波=「電磁波」の存在が予言される。この予言はマクスウェルの
よって最初になされ、ヘルツによってその存在が確認された。ただし
である。
Administrator
平成25年7月6日