自己インダクタンス

相互誘導と似た現象がコイル一つだけでも起こる。コイルのある部分 を流れる電流によって生じた磁束がコイルの他の部分を貫き、そのために 誘導起電力が生じる。この現象をコイルが一つだけで起こるので 「自己誘導」と言う。誘起される起電力$V$はコイルに流れる電流を$I$と して、

$$\begin{eqnarray*} V= - L \frac{d I}{dt} \end{eqnarray*}$$

となり、$L$を「自己インダクタンス」と言う。インダクタンスの単位は 「ヘンリー」で $${\rm H} (= \frac{ {\rm V} \cdot {\rm s}}{{\rm A}})$$ と表記する。

図 3.3: 自己誘導現象