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相互インダクタンス

2つのコイル1,2があって、コイル1に流れる電流$I_1$によって 生じる磁場によってコイル2にも磁束$\Phi_2$が貫く。$\Phi_2$は 電流$I_1$に比例する。その比例係数を$M$とすると、 $\Phi_2 = M I_1$と表すことができる。

図 3.2: 相互誘導現象。
\includegraphics[width=4cm]{fig82.eps}

ここで、$I_1$が時間的に変化する場合、 $\Phi_2$も時間的に変化しコイル2に誘導起電力$V_2$が生じる。

\begin{eqnarray*}
V_2 = - \frac{d \Phi_2}{dt} = - M \frac{d I_1}{dt}
\end{eqnarray*}

この現象を「相互誘導」と呼び、この比例係数$M$を 「相互インダクタンス」と言う。

ここでは、電流の変化がゆっくりで各瞬間の磁場の大きさはその時のコイルに流 れる電流と同じ大きさの定常電流によって生じる磁場の大きさと等しいと仮定し ている。このような電流を準定常電流という。



Administrator 平成25年7月6日