: 電磁誘導の法則の微分形
: 電磁誘導
: 運動の相対性
目次
一様なz方向の磁場
中に垂直に長方形の回路を置く。
その一辺AB(長さ
)を早さ
でx方向に動かす時を考える。
導線には自由電子が
存在し、それにはローレンツ力が作用する。このローレンツ力
によって自由電子はy方向に動かされ、Bの方にたまる。この荷電粒子の
分布の不均衡によってA
Bの向きの電界
が生じる。
この電界による電子に作用する力とローレンツ力が
打ち消しあうと電子の移動はとまる。
すなわち、
となる。
このように辺ABを動かす時に、
仮想的な電界
が生じその電界によって自由電子が
動いたと考えることもできる。
その仮想的な電界によるAB間の電圧は
である。すなわち、
「導線を動かすことによって、起電力が生じる」と考えること
ができる。この起電力の原因はミクロに見ると自由電子に
作用するローレンツ力である。
この場合に閉回路に生じる起電力は
であり、
(
は閉
回路の面積)なので、式3.1が成り立っている。
Administrator
平成25年7月6日