: 逆ラプラス変換の例
: ラプラス変換
: インパルス応答の例
目次
ある時間の関数のラプラス変換
が与えられている
時、もとの関数は以下の逆ラプラス変換を行うことによって求めることが
できる。
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(9.15) |
この演算を
と表し、
と書く。この公式は以下のようにして導くことができる。
は
で正則であると仮定する。図9.3
のような半円を正の方向に一周する積分路を考える。
コーシーの積分定理より、内の任意の点に対して
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(9.16) |
となる。さらに、
を仮定すると円弧の部分の積分は0に収束する。従って、
である。つぎに、の任意のに対して
であるから、に上の積分を代入すると、
ただし、1行目から2行目は
が考えている領域で
正則なので積分順序を変えることによって変形している。ラプラス変換の
定義式と式9.18を比較することにより、逆ラプラス変換の
公式が証明される。
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Administrator
平成25年1月3日