: 複素数の復習I
: 物質の電気的な性質
: 絶縁体、半導体、伝導体
目次
金属中の電気の流れを考える場合は、電子の移動(電気の流れと逆方向)だけを
考えれば、良かった。しかしながら、半導体中の電気の流れを考える場合には
正の電荷を持った粒子が流れているように見える場合がある1.6。図 1.7参照。
図 1.7:
上は金属中の電子(黒丸)が動くことによって、電流が流れている様子を
表している。一方、下はやはり電子の左向きの移動によって電流が流れて
いるのだが、正の電荷を持った電子の穴(正孔)が右向きに流れていると
解釈することもできる。
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図 1.7の上下どちらの図でも電子の移動が本質であるが、
下の場合は正の電荷を持った粒子が移動すると考えると便利であり、
この仮想的な粒子を正孔と呼ぶ。
「容器に水滴を入れると重力によって下に落ちる」が、「水を満たした
容器内では泡は浮かんでくる」現象と同様に考えることができる。
どちらも本質は水の移動である点は
同じである。泡の場合は水がある状態を仮想的に何もない状態と考え、
泡があると捉えることができる。泡は上向きに重力(反重力!)が
作用しているように振る舞う。
Administrator
平成25年1月3日