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: 問題 : オペアンプ : オペアンプの伝達関数   目次

演算回路

以下にオペアンプを使った典型的な演算回路を示す。加算回路が入力の和を出力 することは、$R_2$に流れる電流が入力の各抵抗を流れる電流の和になることよ り明らかである。一方、積分回路と微分回路は抵抗の代わりにインピーダ ンスを導入すれば、理解できる。

図 10.8: オペアンプによる演算回路
\includegraphics[width=8cm]{opamp_3.eps}

また、微分回路や積分回路を変形することによって、 高周波成分のみあるいは低周波成分のみを増幅するハイパス・フィルター やローパス・フィルターを構成することができる。ローパス・フィルター では帰還抵抗に並列にコンデンサーが接続されている。低周波ではコンデンサー のインピーダンスは高く、存在しないものとみなしても良い。一方、高周波では コンデンサーのインピーダンスは低くなり、実効的に帰還抵抗の大きさが減る ($H$が増える)と 考える。ハイパス・フィルターもコンデンサーのインピーダンスの周波数依存性 からその働きを理解することができる。

図 10.9: 信号処理回路の例
\includegraphics[width=8cm]{opamp_4.eps}



Administrator 平成25年1月3日