: フーリエ変換とラプラス変換
: 複素数の復習II
: 留数定理
目次
問題8.1
以下の積分経路についてを計算せよ。
- 原点からを結ぶ直線
- 曲線
-
を結ぶ折れ線
===== 解答 =====
-
-
-
問題8.2
以下の積分経路についてを計算せよ。
- 原点からを結ぶ直線
- 曲線
-
を結ぶ折れ線
===== 解答 =====
-
-
-
問題8.3
を出発してを経由してと戻る直角三角形の経路を
として、
-
-
を計算せよ。
===== 解答 =====
前問の解答より各辺の積分は求められている。従って、
-
-
問題8.4
経路として半径1の円周をとりから反時計回り(正の向き)に1周する場合
のの複素積分を求めよ。
===== 解答 =====
-
-
-
問題8.5
- 複素関数について
となることを示せ。
ヒント:
-
を証明せよ。ただし、は閉曲線で囲まれた領域である。
ヒント:グリーンの定理
を用いる。
-
を証明せよ。
===== 解答 =====
-
を用いて、
-
- 上の式にを代入すれば得られる。
問題8.6
半径2で原点を中心とする円を経路, 半径1で中心をとする円
()を経路とする。
それぞれの経路に対して
の複素積分を留数定理を用いて求めよ。
===== 解答 =====
問題8.7
実変数関数
のフーリエ変換
を以下の手順に従って計算せよ。ただし、とする。
- 経路のの複素積分を留数定理を用いて計算せよ。
- 複素関数
を考え、
を求めよ。
- は何になるか?
===== 解答 =====
- 複素関数
と変形できるので、その留数はにおいて
となる。
考えている積分経路ではが入っているから、
留数定理より複素積分は
となる。経路
は負の向きに成っていることに注意のこと。
-
ここで、
において
なので、
となる。また、
である。従って、極限値は0になることがわかる。
- 以上の考察により、
となる。
問題8.8
を以下の手順に従って求めよ。
-
を示せ。
- 経路
に沿って
の複素積分を行え。
-
を計算せよ。
- 経路のの複素積分を求めよ。
- 求める値はいくらか?
===== 解答 =====
- オイラーの公式を使って、
- はにしか留数を持たないので、この経路の複素積分はゼ
ロになる。
-
ここで、
の時、を保ったまま無限大の極限を
取ることにしている。
-
-
従って、求める定積分の値は
となる。
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Administrator
平成25年1月3日