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問題

問題5.1

5.9のような回路の各抵抗に流れる電流を

  1. キルヒホッフの法則
  2. 重ね合わせの原理
を用いた二通りの方法で求めよ。

図 5.9:
\includegraphics[width=5cm]{ex_dc_circuit_1.eps}

===== 解答 =====

問題5.2

5.10のようなホィートストン・ブリッジを 考えよう。$R_5$の両端の接続点を端子対と考えて鳳-テブナンの定理を 適用せよ。

  1. $R_5$の抵抗が無限大の場合、その両端にかかる電圧を求めよ。
  2. 電源を短絡した場合、$R_5$からみた回路の合成インピーダンスを求めよ。
  3. $R_5$に流れる電流を求めよ。

図 5.10:
\includegraphics[width=4cm]{ex_dc_circuit_2.eps}

===== 解答 =====

  1. $R_5$がない時、$R_1$$R_2$の間の電圧$V_1$ $V_1 = R_2/(R_1+R_2)E$である。 一方、$R_3$$R_4$の間の電圧$V_3$ $V_3 = R_4/(R_3+R_4)E$である。 従って、$R_5$にかかる電圧$V$

    \begin{eqnarray*}
V &=& \left(R_2/(R_1+R_2) - R_4/(R_3+R_4)\right)E \\
&=& \frac{R_2R_3 -R_1R_4}{(R_1+R_2)(R_3+R_4)}E
\end{eqnarray*}

    である。

  2. 鳳-テブナンの定理の合成抵抗$R$$R_1$$R_2$の並列抵抗が $R_3$$R_4$の並列抵抗が直列に接続されているので、

    \begin{eqnarray*}
R &=& \frac{R_1 R_2}{R_1+R_2}+ \frac{R_3 R_4}{R_3+R_4} \\
&=& \frac{R_1R_2(R_3+R_4)+R_3R_4(R_1+R_2)}{(R_1+R_2)(R_3+R_4)}
\end{eqnarray*}

    である。
  3. $R_5$に流れる電流$I$は、

    \begin{eqnarray*}
I &=& \frac{V}{R+R_5} \\
&=& \frac{ \frac{R_2R_3 -R_1R_4}{(R...
...1R_4)E}
{R_1R_2(R_3+R_4)+(R_1+R_2)R_3R_4+(R_1+R_2)(R_3+R_4)R_5}
\end{eqnarray*}

    となる。
キルヒホッフの法則を用いて計算を行なう場合、連立方程式を解く必要がありそ の計算の手間は大変である。


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Administrator 平成25年1月3日