セミナー・研究会

「(量子)スピンホール効果」

講演者
村上 修一(東京工業大学大学院理工学研究科 准教授)
講演日
2008年03月31日
講演内容
スピン流はスピンの流れであるが、スピンと似て非なるものであり、
スピン流は磁性や磁場がなくても発生させることができる。その表れの一つが
スピンホール効果である。スピンホール効果とは、外部電場によって
それに垂直向きにスピン流が生ずる現象であり、磁場も磁性も必要としない。
こうした効果が不純物散乱によらずに発生することを我々が数年前に
理論的に予言して以来、半導体や金属において盛んに研究されている。
またこれに関連して、量子スピンホール系と呼ばれる、量子ホール系の
スピン版が最近注目されている。この系はバルクでは絶縁体であるが、
エッジ状態がギャップレスでスピン流を運びスピンホール効果を示す。
このエッジ状態はトポロジカルに保護されており、非磁性不純物があっても
壊されない。こうしたトポロジカルな秩序が非磁性の絶縁体に存在しうることは
理論的に興味深く、また実験的結果も出始めている。本講演では2日間にわたり

スピンホール効果・量子スピンホール効果に関する理論・実験を、
最近の研究結果を交えて解説する。
1回目:スピンホール効果
2回目:量子スピンホール効果
開始時間及び場所
3/31(月) 10:00‐12:00 理工学部31号館304教室

関連リンク http://qube.phys.kindai.ac.jp/matsui/seminar-list.html

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