約4割が大学院に進学。教員養成を強力にサポート。

物理学コースでは2015年度は36%の卒業生が大学院に進学し、10%の卒業生が中学校・高校の教職につきました。さらに例年多数の学生が企業へ就職していますが、情報通信業、製造業、サービス業、公務員など幅広い分野で活躍しています。物理学コースでは、中学または高校の「理科」「数学」、高校の「情報」の教職免許が取得可能な教職課程科目を用意しています。教員をめざす学生は年々増えており、教職教育部、キャリアセンターなどと連携して、教員採用試験対策講座、教員採用試験春期集中講座、理数考房など、教員をめざす学生への支援体制を強化しています。

主な就職先・進学先(2017年3月卒業生)

教員・公務員
大阪府教員/奈良県教員/柏原市教員/堺市教員/大阪府庁
情報通信業
システムリサーチ/コンピュータサイエンス/アイレックス
製造業
大和歯車製作/東海交通機械
金融・保険業
大阪信用金庫
卸売・小売業
キヤノンマーケティングジャパン/大塚商会
大学院
近畿大/大阪大/大阪教育大/奈良先端科学技術大学院大

卒業生の声

(平成23年度卒) 成田 亮 株式会社カツロン
理学科物理学コースのある近畿大学東大阪キャンパスは、ものづくりが盛んな東大阪の街の近くにあります。私は在学中からものづくりに関わる仕事に就きたいと考え、所属していた研究室の教授に相談して知ったのが株式会社カツロンでした。入社した会社は押出成形、異形押出、プラスチックなどの成形技術をいかした樹脂素材応用製品のメーカーで、新製品の図面作成や試作品の開発などに携わっています。設計・試作から量産化されるまで、すべてを担当した製品が世の中に流通したときが、この仕事で最もやりがいを感じる瞬間です。
(平成20年度卒) 小川 悠(オガワ ハルカ)  三菱スペース・ソフトウエア株式会社
私は今、次世代型ETCと呼ばれるDSRC(専用狭域通信)システムの開発に携わっています。その中で初めて携わったものが、DSRC車載器を試験する装置の開発でした。試験するための装置を作成する、という事は非常に難しいことです。しかし、何度も試行錯誤をして結果を導いていくことは、授業で数式を解いていくことに似ています。そして、自分の力で答えを導き出せたときの喜びは何事にも変え難いものです。皆さんも何かひとつ、問題を解決してみてください。
(平成14年度卒) 福島 鉄也 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター 特任准教授(常勤)
近畿大学在学中は、中原教授の理論物理学研究室で量子コンピューティングを学んでいました。卒業後、イタリアのラクイラ大学、そしてドイツのユーリッヒ研究所で物理学のエキスパート達とともに研究に没頭し、帰国後は大阪大学大学院で、計算物理という分野で「マテリアルデザイン」と呼ばれる未知の物質を設計するシミュレーション研究を行いながら教鞭をとっています。大学の研究室では、レアアースのマテリアルデザインを依頼されるなど民間企業との交流もあり、専門分野で社会に役立つ研究者であり続けたいと思っています。
(平成14年度卒) 廣谷 太志(ヒロタニ タカシ)  東芝(株)生産技術センター
皆さんはレーザーというとSF映画を想像し、照射されたものは必ず熱くなると考えていませんか?私は原子集団を、ほぼ絶対零度まで冷却したときに起こるボーズ・アインシュタイン凝縮とよばれる現象を研究しています。この研究では、原子を絶対零度近くまで冷やすためにレーザーを利用します。レーザーの波長をうまく選べば照射された原子は冷えることがあるのです。研究の場ではこのように直感に反する現象が発見されます。なぜ冷えるのか!知りたくなったら是非調べてみてください。研究はいつも疑問から始まります。疑問に思う心を忘れず、調べる努力を怠らず、これからも研究を続けていきたいと思います。
(平成14年度卒) M.O. 京セラミタ株式会社
プリンター・デジタルカラー複合機の現像プロセスの開発を行っています。初めて機械開発を任せられた時は戸惑いましたが、試行錯誤の末に完成し、製品化することができました。私が開発したプリンターが実際に形になったのを見た時、とても喜びを感じ、これこそ自分がやりたかった仕事だと確信しましたね。そこで役立ったのは、在学中に取り組んだ研究や実験におけるプロセスです。目標に対する姿勢、得られた結果の捉え方などを大学で学んだからこそ、現在の粘り強い私があるのだと思っています。
(平成12年度卒) 木村 大自 宇部工業高等専門学校 准教授
昨年ヒッグス粒子の発見が報道されました。 このニュースは、素粒子を研究している我々に大きな指針を与えただけでなく、一般の人々にも宇宙初期の物理に関心を抱かせた大きな出来事だったと思います。それほどの大きなニュースではありませんが研究現場では毎年様々な小さな進展があり、科学の面白さを実感しています。 大学時代は、好きなことに専念したり、社会性を養うことができる貴重な時期です。近大の先生は面倒見が良く、教育・研究活動に熱心ですから、努力次第で自分の能力をどんどん伸ばせると思います。近大で学んだ知識や科学的思考を生かして、将来の研究や教育活動などに是非役立ててください。
(平成12年度卒) S.T. 聖心学園中等教育学校教諭
学生のころは腹を割って何でも話し合えるすばらしい教員、友達にめぐまれ、非常に有意義に過ごせました。学部の頃は原子の像が観測される顕微鏡のコンピュータシミュレーション研究をしました。その興味は更に広がり、大学院では理科教育・環境教育の観点から物質表面における原子・分子の振る舞いに関する実験的研究に励みました。現在私は、こういった先端科学や理科の面白さを伝えるべく理科教員として頑張っています。高校生の皆さん、何か一つ頑張れるものを見つけ夢を実現できるよう頑張ってください。

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